- なぜ、われわれは年間ベストを組むのか
- 2020年の音楽アルバム個人的ベスト20
- 20. Squarepusher 『Be Up A Hello』
- 19. Sam Amidon 『Sam Amidon』
- 18. 岡田拓郎 『Morning Sun』
- 17. The Microphones 『The Microphones 2020』
- 16. Fleet Foxes 『Shore』
- 15. Taylor Swift 『folklore』
- 14. Oscar Jerome 『Breathe Deep』
- 13. Oneohtrix Point Never 『Magic Oneohtrix Point Never』
- 12. Sufjan Stevens 『The Association』
- 11. 青葉市子 『アダンの風』
- 10. Fionna Apple 『Fetch The Bolt Cutters』
- 9. The Nels Cline Singers 『Share The Wealth』
- 8. Yves Tumor『Heaven To a Tortured Mind』
- 7. John Carrol Kirby『My Garden』
- 6. Nubya Garcia 『SOURCE』
- 5. Autechre 『SIGN』
- 4. Yaeji 『WHAT WE DREW 우리가 그려왔던』
- 3. Run The Jewels 『Run The Jewels 4』
- 2. Numa Gama 『Me Redesenho』
- 1. Blake Mills 『Mutable Set』
- 2020年の音楽はどうだったか
なぜ、われわれは年間ベストを組むのか
あなたが何かのオタクであれば、それは必然だからである。とはいえ私はあまり特定ジャンルに深くドリルダウンしているわけではないので(ある程度好きな傾向はありつつも)、これは強く他の人にアピールするというよりはどちらかというと備忘録寄りだ。
そもそも音楽って初回の体験ももちろん大事だが、他メディアに比べるとどちらかというと繰り返し聴いて血肉にするようなものなので、数年後に信託を受けることも度々あるわけだ。今年は個人的に謎のアハ体験をNew Orderから十年越しに受けていたりした。一年内のスナップショットで何がわかるのか、という疑問はある。
だからこそ、汚い言い方だと唾をつけておくというか、あるいはデータベースにインデックスを貼っておくというか、そういう意味で年間ベストをつけておくというのはアリのかもしれない。というわけで2020年の新譜でよく聴いたものを20作選んでみた。ゴタクはいいんだよ。オタクくんさぁ……。順位つけたのはなんとなく。
2020年の音楽アルバム個人的ベスト20
20. Squarepusher 『Be Up A Hello』
ドラムンベースをさらに先鋭化させた所謂「ドリルンベース」のパイオニアとして超有名なイギリスの御大の最新作。
いきなり堂々としたカノン進行で始まることに最初はかえって面食らったものの、いくつもの屈託のないメロディーを聴くと自然と緊張感は和らいでいく。
思うにある意味これはかつて最先端であったIDMとしての円熟のひとつの形で、Jean-Jacques PerreyからNEU!やNew Orderのような先人のフィールドに立ち、一線から引いたユーモラスな一面がみれているのだとすると感慨深い。
これ以上ないくらい夜のフジロックに合いそうなこの曲たちを苗場で聴ける日がまたくればいいな。
19. Sam Amidon 『Sam Amidon』
エレクトロニカ以後のフォークミュージックにはその意匠を飲み込んだいくつも前衛的な作品があるが(Freak Folkとかいうね)、その旗手ともいえるSam Amidonの最新作。
先に前衛的とは書いたが、たとえばマインクラフトのように音を積み重ねていってできた空間はそれでもなんだか耳馴染みがいい。配偶者であり同じくSSWでもあるBeth Ortonとの共演もあり。彼の声は伝説のチェリストArthur Russellと瓜二つだが、もろに作風の近い「Pretty Polly」なんかを聴くと意識的であることはわかる。
余談だけどアルバム『All As Well』を聴きながら散歩してたら特に知らずに急にこのアルバムが追加されてたからびっくりした。
18. 岡田拓郎 『Morning Sun』
元森は生きている、Jim O'Rourke信望者、現在はROTH BART BARONや柴田聡子 in FIREでギターを弾いたりプロデューサーを勤めたり、一方で作曲家duennとアンビエントな実験音楽アルバムをリリースしたりと、いま日本で音楽に対して最も貢献してる人と言っても過言ではないじゃないだろうか。
1stから本作の間には思いっきりAORに傾倒した「The Beach EP」を挟んでいたが、今作ではまた微修正して静かなフォークソングを聴ける。Cass McCombsやAndy Shauf、そして何より彼が来日公演のサポートを行う予定だったLeonardo Marques(観たかった!)に寄った作風である。
そんなミニマルな楽曲群の中で最終曲「New Morning」で聴けるギターソロとドローンは、「The Beach EP」でカバーしたSteve Hiettへのレクイエムにも聴こえる。
17. The Microphones 『The Microphones 2020』
超俗的なSSW、Phil Elverum(a.k.a. Mount Eerie)による、十数年ぶりにThe Microphones名義での新作。40分超えの大作1曲のみ。
Mount Eerieとしてプライベートの苦境を歌った『Crow Look At Me(2017)』『Now(2018)』の2枚も記憶に新しいが、本作もまた彼個人の回想録的な内容である。
前半はとにかくアコギを重ねどりしたコードストロークのリフレインに寂寥溢れる語りのような歌。中間あたりからあまりにも乱暴で心地よいディストーション音が割り込み殺伐とした展開へと移り、本作が名作『Grow Pt.2(2000)』の延長線上にあることを感じさせる。それでもリフレインはたびたび蘇り、静かになったのも束の間、今度はピアニカによる一面広がったような音空間。
隔絶された時間の流れを生きてるようなSSWといえばMark Kozlek(a.k.a. Sun Kil Moon)も連想するが、それでもどこか規律的なKozlekに対し、こちらの場合はあまりにあるがままで、荒廃した情景を連想し不安と安心感を同時に抱かされる。
16. Fleet Foxes 『Shore』
前作『Crack-Up』に引き続き海ジャケ。まあ1stのブリューゲルの画にも入り江があり、2ndにも「Grown Ocean」という曲があるくらいだから海モチーフは一貫してるとも言える。
本作はRobin Pecknold単独で制作されたアルバムであり、特徴であったハーモニーやPaul Simonっぽさフォルクローレ色は後退し、(Deerhunterなんかもそうしたように)古典的なアメリカン・ポップスに舵を切っているようにも思える。
「For Richard Swift」「For Arthur Russell」と偉大な先人に手向けた「Sunblind」や、社会活動家フォルクローレシンガーVictor Jaraをテーマにした「Jara」など、そんな泣きのテーマはずるいでしょと思いながらも貫禄あるソングライティングで聴かせてくれる。でも新しい一面を見せてくれるのはアルバム後半だったり。
15. Taylor Swift 『folklore』
保守的な支持層の多い大衆的カントリーポップスの大スターである彼女にとって、反トランプを表明することがどれだけ大変なものだったかはNetflixのドキュメンタリー『ミス・アメリカーナ』を観ていただきたい。観てください。たちまちファンになるので。(Dixie Chicks改めThe Chicksの復活もアツい!)
https://www.netflix.com/title/81028336?s=i&trkid=13747225
そんな中発表された新作は、「恋多き活発カントリーポップガール」で売り出してたイメージから一点、神秘的なフォークサウンドとソングライティングの新境地で、奥行きが生まれたことにより彼女のメチャクチャ歌がうまさによって説得力をもつ。
そして「betty」で聴けるいかにもカントリーなペダルスティールやハーモニカもかえって溌剌として聞こえる。
ところで、Taylorのスピーチに割り込んで以降確執のあるKanye West(だいたいカニエ側が悪い)とかつてよく共演してたBon IverことJustin Vernonが本作にも参加しているというのも興味深い。
14. Oscar Jerome 『Breathe Deep』
まずは「Sun For Someone」を聴いてほしい。D'Angeloばりのグルーヴィなビートに、Connan MocKasinのような脱力揺れギター、トロピカリア時代のボサノヴァみたいなコーラスと合わさって聴いたことのないジャズが生まれている。さらにはアフロ・ビートからヒップホップも。VulfPeck以降の感覚、もしくはこの情報量の多さとどこか調子はずれなミクスチャー感覚はなんとなく初期のBeckも連想させる。ロンドン・ジャズの間口は広い。
13. Oneohtrix Point Never 『Magic Oneohtrix Point Never』
週刊少年ジャンプの大ヒット漫画『チェンソーマン』は過去の偉大な漫画や映画の要素をオマージュたっぷりにとりあげつつ、死角からぶん殴られるようなカットアップ感があまりに魅力的だった。あるいは、Oneohtrix Point NeverことDaniel Lopatinの名をそのまま主要人物の名前として引用した2017年の樋口恭介の小説『構造素子』にも同じことが言える。
そしてそんな作風の第一人者Oneohtrix Point Neverの新作のコンセプトは「架空のラジオ局」であり、The Weeknd やArcaなど多彩なゲストを迎えて制作されている。断片的に顕れては切られるニューエイジ(的な表象)は、まるでSNSのタイムライン上で短い動画を再生してはスクロールしていく感覚にも近い気がする。もしくは、次数を上げたところでのコピー&ペーストというか。
この記事で言及されている「編集された即興性」*2がまさにこのような作品の感覚を言い当てていると思う。
12. Sufjan Stevens 『The Association』
かつて「アメリカ50州のアルバムを作る」と宣言し『Michigan』『Illinoise』の後続から後続が絶えて久しいと思ってたら、「America」と題した曲でソードマスターヤマトのごとく全てを終わらせた。Sufjan Stevens先生の次回作にご期待ください。
というのは冗談で、むしろ「アメリカ」に対する強迫的なまでの疎外感が全面的に現れた重たい作品だ。込み入った拍子とどこか祝祭的なかつての作風は鳴りを潜め、パーソナルな『Carrie & Lowell』や映画『君の名前で僕を呼んで』に提供した楽曲を経て、シンプルながらもあまりにレリジャスで荘厳なエレポップ。たとえ楽譜と「I don't wanna play your video game」という一節を手渡されたとして、誰が彼のように歌えるのだろうか。
11. 青葉市子 『アダンの風』
沖縄や奄美大島での滞在から着想を得た、架空の映画のサウンドトラックというコンセプトを持つアルバム。
青葉市子の作風といえば、まるで金延幸子や、1970年前後のイギリスのアシッドフォークを連想させるような霊的な弾き語りが特徴的であったが、本作ではその土台を崩さずフルートや鉄筋をはじめとした豊かなオーケストレーションが加わり、まるでBjorkやSigur Rosのようなアイスランド的な質感をも思わせる。「Pilgrimage」「Procerain」「Down in the Adan」は特に白眉。
個人的には2010年代前半に現れたちょっと上の世代の人たちが、新しいオリジナルの表現を手に入れて可能性を切り開いていってる感じにワクワクする。お前は誰なんだ。
10. Fionna Apple 『Fetch The Bolt Cutters』
リリースされてすぐPitchforkで満点をつけられた大御所SSWの話題作。
前述の「編集された即興性」ともいうべきユーモラスな効果音、刺激的なミックス、軽やかさと居心地の悪さを両立させたボーカル。奇跡的な音運び具合はある種の柔軟運動的な運動神経さえ感じさせる(柴田聡子なんかにも通じるこの感じ)。
しかし後述のRun The Jewelsもそうだけど、社会的な問題に抑圧される側のメッセージもユニークなものばかり耳に残ってしまうというか、それは創作物のいいところである一方で、自身のアンテナのチューニングもしっかりしないとな。
9. The Nels Cline Singers 『Share The Wealth』
ジャズをルーツとし、『Sky Blue Sky(2006)』以降Wilcoであまりに印象的なリードを弾くギタリストNels Clineが自身メインのグループとしてリリース。
内容としてはシカゴ音響派まわりのポストロックを連想させるような痛快オルタナフリージャズロック。近年は内省的な作品の続く本職で物足りなさを感じてるのかわからないが、本作ではバリバリ弾きまくり。自身だけでなくサックスもドラムも鍵盤も暴れまくり。
流行としてもコロナ以降の制約としても本格的にロックがもう厳しい中で、個人的にはロックミュージックに求める破天荒さを一番満たしてくれたアルバムだった。
8. Yves Tumor『Heaven To a Tortured Mind』
Yves Tumorの名はなんとなくエクスペリメンタル界隈のものとして知ってはいたけどなんとなく聴いたことなかった。
蓋を開けた本作は強烈な匂いを放ちながらもかなり聴き心地のいいもので、「グラムロック」という表現を目にして合点がいった。グラムロックというと(かつてはセクシャルマイノリティからの提起でもあった)「身体性」も現代っぽいテーマでもある。
かつて70’sロックにお熱だった身からすればマイナーペンタの旋律のなんという心地よさ。最終曲「A Greater Love」もそんなギターソロで締められるのでどこか微笑ましい。一番好きな曲は「Strawberry Priviledge」。
7. John Carrol Kirby『My Garden』
Frank OceanやSolange作品への参加もしている鍵盤奏者。
リズムボックスに乗せ、アンビエント/ニューエイジ的な爽やかな音で彩られたジャズピアノインスト。といっても劇的なものではなく、どこかノスタルジックでシンプルなのに新しい。たとえば1曲目「Blueberry Beads」を聴くとなんとなくPink Floydの「Shine On You Crazy Diamond」組曲の一部を連想してしまうのだが、それが古い質感の焼き直しにはなぜか感じられない。東アジアで2010年代に復権した「シティポップ」的な感覚の取り込みもあるのかもしれない。最終曲「Wind」もYMO時代の細野晴臣っぽい名曲。
6. Nubya Garcia 『SOURCE』
2015年にKamashi Washintonの『The Epic』によって「ジャズはまだまだアリだ!!」という風潮が生まれたのか生まれてないのかは知らないが、ジャズ、特にイギリスのジャズが盛んで、2019年も個人的ハイライトはComet Is Commingのアルバムだった。
Nubya Galciaの吹くサックスは言葉を持つ声と錯覚しそうなくらい通りがよく痛快だ。アクティビズムや身体性という現代的な風潮も抜きには聴けないなとも思わされる。
兎にも角にも初めて現代のジャズを聞くならオススメしたい一作。
5. Autechre 『SIGN』
かつてRadioheadも影響を公言していたWarp Recordsの重鎮Autechre。彼らのサウンドはいつも前衛的なリズムとテクスチャを持ち、聴きやすいとは言い難い実験的な作品も数多く存在する。
2020年には立て続けに『SIGN』『PLUS』の二作を発表した。前者はメロディ、後者はリズムに重きが置かれたアルバム。
異星人じみた音のループになんとなくアートワークの円環構造のようなものを連想させ(そしてこの画からTed Chaingの小説を原作にした映画『Arrival』→John Johannsson→ポストクラシカル、とつなげるのは強引だろうか)、とにかく雑な言い方だが強いエネルギーを感じる。
4. Yaeji 『WHAT WE DREW 우리가 그려왔던』
ニューヨーク生まれでソウルや東京にも在住経験を持つラッパー/DJのYaejiの最新ミックステープ。2019年フジロックでのパフォーマンスも記憶に新しい。
これまではトラップビートにドスの効いた低い声でラップを載せる作風がという印象だが、本作は強めにコンプレスされたビートの中にもポップな浮遊感を感じさせられる。呪文のように繰り返す作風はSolangeからの影響らしく、英語・韓国語混じりで独特の世界観を感じる。
日常が覆されたこんな年において個人的に表題曲には何度も勇気づけられた。
3. Run The Jewels 『Run The Jewels 4』
Killer MikeによるNetflixの番組は是非観てほしい。
https://www.netflix.com/title/80144442?s=i&trkid=13747225
彼が提起するメリカにおける人種問題の複雑なこじれについて、そして2020年のBLM運動にいたる経緯について、番組としての脚色も多分にあるだろうが、考えるきっかけになるかもしれない。彼はあくまで真剣なのだが「職業訓練ポルノビデオ」「黒人ギャングの飲料ビジネス」など外から見たらなんともユーモラスな社会実験を行っている。
また、Phillip K. Dickからの影響を公言するナード系ラッパーの相方 el-pとの番組第一回での絡みもお互いへのさりげないリスペクトを感じれれて「バディもの」としても興味深い。
本アルバムはそんな二人のRun The Jewelsとしての4作目。『Pulp Fiction』なんかの雰囲気のアニメMVが印象的な『yankee and the brave (ep.4)』から始まる。あるいは、タイトルに思いっきり現れた『goonies vs E.T.』だったり。「Clockwork Orange」とかリリックから聞こえたり。殺伐とした現実を映画ノリでグイグイ切り込んでいく。サンプリングネタもGang StarrからGang Of Fourまで。
ちなみに話題のゲーム『CyberPunk 2077』にも曲を提供している。私はプラットフォームがないのでやっていけないためおとなしく『ニューロマンサー』を読むことにする。
2. Numa Gama 『Me Redesenho』
リオデジャネイロ出身の異才の若手。New Toneだかディスクユニオンだかのツイートで知って、調べてもあまり詳しいことは分からなかった。
肝心の音楽はというと、ラテン/フォルクローレ/トロピカリアをニューエイジ漬けの土着的ダウナーダンスミュージック……というか、文脈として語るものが少ないのだから尚更まずは聴いてみてください、という。
ライブも雰囲気がとても良さそう。
1. Blake Mills 『Mutable Set』
かつてFiona AppleやAlabama Shakesにも携わり、今年はなんとBob Dylanの新作にも参加しているプロデューサー/ギタリストのBlake Mills。
彼名義の本作には、現代で最も良い声を持つ(主観)シンガーソングライターCass McCombs(彼の新曲もとてもよかった!)が大きく関わっている。
本作の特徴としてはどこか距離が近すぎるような気もする自然な音のライフサイクルであり、それは一方で音響技術と創意工夫によって立体感のある余韻の無音がひきたたせていることは5曲目「Summer All Over」に顕著だ。そして聴いたこともないような幽玄なギターシンセのリフレインから始まる「Vanishing Twin」では堂々としたギターソロをを聴ける。
思うに音楽の歴史は一方で魅力的な余韻の歴史でもあり、新しい余韻の無音をこれからも聴けるのだとするとどこか嬉しくもある。
2020年の音楽はどうだったか
あんまり読まなくて大丈夫です。
誰にとっても忌々しいCovid-19の世界的拡大によって、当然音楽産業は大きな打撃を受け、私は一回もライブに行けなかった。音楽で(無論それ以外もだが)生計を立てている人のことを考えると胸が痛い。オンラインで配信ライブに投げ銭も何度もしたが、このような状況でもやっていけるような体制が整うことを願う。政治にも無関心ではいられるわけがない。
また、アメリカでは大規模なBLM運動もあった。それまでの蓄積の考えなしに「暴動なんてよしなさいよ」なんて言えるわけがない。フェミニズムとも相まって、今後はアクティビズムの風潮から目が離せない。
で、比較的恵まれてリモートワークが常態となってる個人的な状況からは、それらの問題と直面してる人の感情を安易に代弁することなんてできっこない。
だから必要に応じて調べて、そして音楽のリフレインとして耳に残すというインプットもささやかながら意味があるんじゃないだろうかと思ってる。
あとニューエイジ・ミュージック的なアプローチが広範囲で増えてきてるのが印象的だった。日本では門脇氏による『ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド』も発売されたが、インターネットで草の根的に広がっているのだろうか。思想源流にはあまり詳しくないので今後の課題。
あと、せっかく家にいる機会も多いのだから自作の音楽をする時間も増えたはずなのだが、なぜだか通勤電車の中でiOS版Garage Bandをいじってたときよりもパフォーマンスがでない。2021年はもうちょい頑張りたい。
おしまい。